先日、記者の自宅最寄り駅近くで、新たにラーメン屋を発見してしまった。
“家系”を謳い、例に漏れずライスは食べ放題。
毎夜、帰りは終電近くだというのに、ついつい寄ってラーメンを食べてしまう。
ライスもお願いするのだが、これも食べ放題なのをいいことに1杯では収まりがつかず2杯~3杯はいく。
当然、肥えていくわけだ……。
ここで疑問に思うのが、“家系”といわれるラーメン屋のほとんどが、なぜ「ライス食べ放題」にしているのかということ。
太っていくのをラーメン屋のせいにするわけではないが、食べ放題でなければ、おかわりをせずに1杯で収まるんじゃないか。
そこで、なぜ「ライス食べ放題」にするのかを調査してみた。
何軒かの行きつけの店に尋ねてみたところ……。
・お客様にお腹いっぱいになっていただくため
・家系ラーメンは味が濃厚だから白いごはんが良く合う
・修業した店がそうだったから
など。すべて当然の答えであり、特別な理由があるわけではないのだ。
“家系”という味を受け継ぐということは、
ラーメンの味、具である海苔やほうれんそうを乗せるなど形的なものだけではない。
もちろん「ライス食べ放題」も“形”ではあるものの、“心”である部分が大きいのではないか。
ひと口に“家系”とラーメンのタイプで囲ってしまっているが、
「ライス食べ放題」は、家系ラーメンの精神の顕れなのである。
家系の味を受け継ぐとともに、その精神も脈々と受け継がれているのだ。
客である我々は、それをありがたく受け止めなければならないだろう。
ちなみに記者の家系ラーメン食べ方を一例として紹介する。
まず、海苔をスープに漬け込み味を染み込ませ、これでライスを包み込み、まずはライス1杯。
次に麺、チャーシューなどをオカズにライスを1杯。麺をオカズに!? と思うかもしれないが、濃厚スープの絡んだ麺にはとにかく白飯が合うのだ。
最後は卓上にあるニンニクをごはんにのせ、残ったスープをかけて中華風ガーリックライスで1杯。お好みでラー油を足すのもありだ。
これで、ラーメン+ごはん3杯。
そりゃあ、肥えるわけだ……(´;ω;`)
家系ラーメンとは?
横浜市磯子区の『吉村家』が起源。豚骨醤油のスープに太いストレート麺、具材にはチャーシューのほか、海苔とほうれんそうがのっているのが特徴になっている。店の名前が『〇〇家』と、「家」がつくことから“家系(いえけい)”と呼ばれるようになった。