近年、タコの価格が高騰の一途をたどっている。
国内の不漁続きと、世界的なタコの需要増大が原因だ。
すでに高止まりと言われた価格を大幅に超え、卸値は5年前の1.5倍にも達し、もはや高級食材と化したタコ=マダコ。
庶民の味であるタコ焼きも、そのうち高級料亭で扱うような料理になってしまうかも!?
そんな、価格高騰の嵐が吹き荒れる中、6月7日未明、衝撃的な情報が飛び込んできた。
東京湾でマダコが大量発生中!!
なんでも、東京湾沿岸の釣り場で、別の魚を狙っていた仕掛けに軒並みマダコが掛かって、釣り人を歓喜させているのだとか。
百聞は一見しかず。
すぐに噂の現場へと急行した。
到着したのは、かの夢の国のすぐ隣。
“浦安岸壁”“電波塔前”と呼ばれる人気の釣りスポットである。
はたして、こんなところに本当にマダコが繁殖しているのだろうか。
ルアーロッドにタコ釣り用の「エギ」という疑似餌を結んでキャストする。
海底に着いたエギを振動させるように竿先をシェイクすると、ズシリと重くなった。
すかさず合わせを入れて巻き上げ、一気にぶっこ抜く!
どーん!
いきなり高級食材であるマダコをゲット。
200g程度と決して大きくはないが、紛れもないマダコである。
まさかこんなに簡単に釣れるとは思っても見なかった。
しかし、奇跡は続く。
連続3投3ゲット。
とにかく釣れまくる。釣れちぎる!!
まさにタコ祭り状態!!
わずか2時間ほどで、2人で約5kg、21匹の大漁となった。
地元で50年釣りをしている方に聞くと、
「前にタコが釣れたのは30年くらい前」
とのこと。30年ぶりの奇跡の大量発生となっているのだ。
釣ったタコは塩揉みしてヌメリをおとし、ゆでダコに。
さらにタコ飯、刺身、タコとキュウリのキムチ和えにして、堪能した。
30年ぶりの奇跡の大量発生となっているマダコ。
いまなら、東京湾で高級食材が釣り放題だ!!