二足歩行ロボットと言えば、ホンダのアシモなど日本がリードしているイメージだが、アメリカ企業がより実用的な形で追い上げてきたようだ。
米自動車メーカー、フォード・モーター・カンパニーが先日公開したYouTube動画には、近未来の光景が映っている。
フォード社の自動運転車から降り立つのは、二足歩行ロボットの「デジット」。オレゴン州のベンチャー企業アジリティ・ロボティクスが開発したものだ。
動画では、車から降りたデジットが、玄関先まで荷物を運んでいる様子が再現されている。
これまで宅配の無人化には、最後の一歩、すなわち運搬車から玄関までがネックとされていた。しかし、自動運転車とロボットの組み合わせで、完全に人のいらない配達が可能となるのだ。
デジットは上半身や腕が可動し、複数のセンサーで障害物を避けることができる。衝突されてもバランスを保ち、階段の上り下りもできると言うからすごい。
現在はまだテスト段階のようだが、動画の感じでは完成も間近とみられる。開発したアジリティ社は、「食料品の配達」のほか、「家事」の手伝いや「災害復旧」支援にも応用する考えを表明している。
日本でも郵便局やアマゾンの一部荷物で「置き配」がスタートしたが、住宅事情の違いなどを考えると、国内稼働にはまだ課題があるかもしれない。
そう遠くない未来、ロボット配達人が玄関先に現れるのを心待ちにしたい!