秋田県男鹿半島の名物といえば「なまはげ」が有名だが、もう一つ忘れてはならないものがある。「石焼き鍋」だ。桶の中に、鯛や岩海苔、ネギといったシンプルな具材を入れて、熱した石を投入してグツグツと煮込むというもの。湯気からは磯の香りが漂い、自然と食欲がかきたてられる。
「石焼き鍋」はお店によって様々な味付けがあり、味噌味、チゲ味なども楽しめる。メインの魚は季節によって替わるので、何度食べても飽きることはない。石から熱気が具材に伝っていく様子を見ていると、原始的な気分にさせてくれる。
取材日、なまはげを見学後に男鹿半島の突端の入道崎へと足を伸ばして、名物の石焼き鍋を食べる。桶鍋に熱々の石を入れて沸々と煮立つスープに仰天してしまう。この中で煮え立った具材がウマいったらない。豪快な漁師料理でお腹を満たした。
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初めて食べると、沸々と煮立つ鍋汁にびっくりすること確実。塩味をマダイをガブリ喰いしたのだが、とにかく味が良かった。入道崎には『美野幸』『海陽』など、「石焼き鍋」が食べられる店がいくつもあるので、味の好みに合わせて入ってみよう。
「石焼き鍋」
男鹿半島の漁師の伝統料理。
2000円ほど。
【名物グルメ その30】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。