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水戸「偕楽園(かいらくえん)」は、金沢の兼六園•岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに数えられる名園だ。江戸時代に徳川斉昭公によって造園されたもので、美しい梅が咲き誇ることで知られている。斉昭公自ら設計した木造平屋建ての奥御殿「好文亭」も見所となっている。
「偕楽園」の名は、「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」という中国の古典『孟子の一節』から名付けられている。園内には約100種3000本の梅が植えられ、かぐわしい早春の訪れを告げてくれる。2月下旬から3月にかけての「水戸の梅まつり」では、花々が季節を届けてくれるのだ。
取材日、名物の水戸納豆を味わった後、日本三庭園の一つである偕楽園をぶらぶらと散策する。2月~3月の梅が咲く頃には観光客が集まるそうだが、秋は人の姿はほとんどなく寂しい限り。緑に彩られた庭園を歩き、静寂に包まれた竹林を抜け、湧水スポットである吐玉泉と樹齢700年の巨木・太郎杉を見物して回る。入り口に戻ってくると、お茶屋で甘酒を飲んで一休みした。
「竹林」は偕楽園の西側に広がり、周囲を凛とした空気が包んでいる。「吐玉泉」は大理石の井筒から水がこんこんと湧き出すもの。また「太郎杉」は迫力満点の根元に注目だ。水戸観光の際には、江戸時代から続く日本の美しい名庭を歩いてみよう。
偕楽園
営業時間 7時~18時(時期によって異なる)
休日なし
入園無料
【名所ガイド その28】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。