チェキは手軽にアナログインスタント写真を楽しめるツールとして知られているが、実はスクエアチェキはデジカメとしてスタートし、インスタのようなフィルター効果を選べたり、何枚も複製プリントすることなどができてしまっていた。
これはこれで便利だったが、おもちゃ感覚でありながらフィルムならではの描写力が息づいているチェキ本来のポテンシャルは発揮できていなかったし、複製ができない一期一会のプリントを手にできるという「物を手にする大切さ」という得がたい魅力は味わうことができなかったため、アナログバージョンのスクエアチェキの登場が待たれていた。
そして満を持して登場したのがSQ6だ。
マシカクのインスタント写真といえば、ポラロイドが代名詞的存在だった。
スクエアチェキはそれよりもひと回り小さなサイズで、チェキワイドの短辺、従来の名刺サイズチェキの長辺と同一サイズだ。
どうせならポラロイド並みの大画面がうれしいが、考えてみてほしい。
これはデジカメのフルサイズなどよりも大きな撮像サイズであり、その大きさをプラスチックレンズ1枚で破綻なく描写させるという離れ業をやってのけているのだ。
十分に素晴らしいではないか!
撮影は基本的にオートにしておけばいいが、いくつかコツはある。
遠景を撮るときには遠景マークに合わせれば緻密さが増し、逆光のときには明るめに撮る『L』を選択した方がいい。
そしてファインダーはガラス素通しなのでマクロ撮影時は視差が生じるので、少しだけカメラを右側にずらして微調整したい。
今回は原宿周辺で撮影をしたが、その場でプリントを見ることができるのはやはり盛り上がる。
そしてスクエアは物としてのかわいさもあるし、名刺サイズより格段に本格的な写真らしく見える。
わたしはチェキ人気が下火のときからチェキの書籍を作るなど、そこそこの年月チェキを身近に見てきたが、お世辞抜きにSQ6は歴代最高傑作だ。
ぜひインスタント写真の醍醐味をSQ6で味わっていただきたい。
椎名香奈江×原宿
CAMERA:instax SQUARE SQ6
原色の美しい発色、人肌をやわらかく滑らかに見せるチェキならではの淡さは女の子を撮るにはもってこい。
椎名香奈江:model
1990年3月22日生まれ。B型・T158B88W58H89。全身おっぱいしーなぱいを武器に活躍中のグラドル。
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instax SQUARE SQ6
2018年に発売されたスクエアフォーマットのチェキ。基本は撮るだけでオーケー。富士フイルムのフィルム技術の高さを満喫できる美しいインスタントフォトが楽しめる。実勢価格1万5000円前後。
FILM CAMERA MANUAL
フィルム写真にこだわった活動を続けている本連載の執筆者が、「いまのフィルム環境」を念頭に編集したフィルムカメラ使い方ハウツームック。
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鈴木文彦(snap!):Photo/Text
フリーランスエディター/フォトグラファー。
フィルム写真『snap!』創刊以降、趣味の写真に関する雑誌・ムック・ワークショップなどを手がける。
主な著書は『フィルムカメラの撮り方BOOK』、『中判カメラの教科書』など。
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