大正時代から100年以上続く京都•新京極の老舗『京極かねよ』。鰻料理の専門店であり、その名物の「きんし丼」は、テレビで紹介されるほど有名な逸品だ。だし汁で割った錦糸卵はふわふわで、他では食べられない味となっている。
取材日、京都駅から一足伸ばし、新京極へ。アーケード商店街を散策してから、うなぎ料理の老舗『かねよ』で、名物のきんし丼を頂く。うなぎの丼の上に厚焼き玉子が乗っているもので、なんでも昔、貴重なものを組み合わせた贅沢な逸品だったとか。
食べてみると、素直にウマイ。玉子焼きのふっくらとした舌触りと、うなぎの蒲焼きの香ばしさが見事にマッチしている。肝の吸い物と合わせて2850円は、適正な価格だろう。
『京極かねよ』は、大正時代から変わらないレトロな外観と内装も見所だ。店内は若い女性客や外国人観光客の姿もあり、閉店間際に行ったのにもかかわらず、かなり流行っている様子。よく見ると、多く客が「きんし丼」をオーダーしていた。
「きんし丼」はふわふわぷるぷるの玉子焼きと、ふっくらジューシーな鰻の組み合わせが絶妙な味を作り出している。見た目は豪快、味は豪華な隠れた京都名物をぜひ味わいに行こう。
『京極かねよ』
営業時間 11時30分~20時30分
不定休
【名物グルメ その17】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。