北九州市の小倉に知る人ぞ知る名物立ち飲み屋がある。店名は『ていしゃば』。ここぞ酔っ払いの聖地と思わせる駅前横丁、しかもストリップ劇場の真下で営業する味わい深い名店だ。「昼飲み」や「せんべろ(千円で飲む)」を存分に満喫できる。
外観は『ていしゃば』と『一休』という2つの店が並んでいるように見えるが、実は店内はつながっている。『ていしゃば』は立ち飲みスペースで、『一休』は椅子のあるカウンター席を用意している。『一休』には奥に座敷席まである。
取材日は、午後1時からストリップ劇場『A級小倉劇場』のステージを観劇。夕方まで踊り子たちの華麗な舞を堪能してから一旦外出し、隣にある立ち飲み屋『ていしゃば』でビールと焼き魚で一杯やる。旨い。やたら旨いのだ。追加で小倉名物の焼うどんを食べてから、劇場に戻り、再度ステージを観劇した。
『ていしゃば』には生ビールと唐揚げのお得なセットもある。串焼きの盛り合わせもあり、食べごたえは十分。その他、鉄板焼や野菜炒め、焼きそば、アジフライ、牛肉コロッケなど、豊富なメニューを用意しており、どれもお手頃価格となっている。
店内は肉体労働者風の地元の一人客ばかり。接客してくれるのも地元のおばちゃんである。思いっきり地域密着感があるのがすごく味があっていい。ストリップを観る間に地元民が集う立ち飲み屋で腹ごしらえをする。まさに男の旅のフルコースを楽しめる名店なのだ。
『ていしゃば』
営業時間 10時30分~21時
日曜営業 喫煙可
【ディープスポット その16】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。