『金沢21世紀美術館』は無料ゾーンだけでも十分に満足できる現代美術館だ。2004年10月9日のオープン以来、全国から多くの人が訪れ、入館者数は国内でもトップクラス。兼六園の斜め向かいで金沢市役所の隣にあり、金沢屈指の歓楽街である片町や香林坊からも徒歩でいける距離にある。
『金沢21世紀美術館』には様々な見所があるが、一番の人気は『スイミング・プール』。本物のプールのように見える中を覗くと、時折人影が。見るほどに不思議な水中空間が展開していてる。内部に入るには展覧会チケットの購入が必要だが、地上部からは無料で鑑賞できるのもありがたい。
取材日は早朝から近江町市場へ進み軽く観光してから、21世紀美術館、兼六園と続けて回る。『スイミング・プール』は大人気で、早くも水面の下には人の姿がいっぱい。初めて見るとビックリする光景である。館内を巡ってから、ミュージアムカフェで一休み。ケーキを食べて舌を潤した。
この日、鑑賞したのは「マリー・ローランサン展」で、比較的空いており、ゆっくりと絵画の魅力を味わうことができた。東京の混雑した美術館と違い、ゆったりできるのがいい。
建物は円形でガラス張りで、開放感に満ちている。「まちに開かれた公園のような美術館」が建築コンセプトなので、誰もが楽しめるようになっているのが素晴らしい。金沢に着いたら、気軽に足を運んでみよう。
『金沢21世紀美術館』
開館時間 展覧会ゾーン 10時~18時(金・土は~20時)
交流ゾーン 9時~22時
*各施設の開場時間は異なる。
休館日 展覧会ゾーン 月曜(祝日の場合は開館、直後の平日休み)、年末年始
交流ゾーン 年末年始
*各施設の休場日は展覧会ゾーンに準ずる。
【ディープスポット その14】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。