天を舞う白鷺(しらさぎ)のように見える姫路城は、別名白鷺城(しらさぎじょう・はくろじょう)とも言われる。1993年12月、法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産に指定された国宝だ。建築技術の粋を極めた傑作であり、日本独自の城郭建築の技術が最高潮に達した時期の最も完成された城だと言われている。
取材日、姫路駅に着くと、さっそく姫路城へ。白壁の美しさと裾広がりの優雅な姿が眩しい。連休中のためか、外国人観光客がわんさか。家族連れやカップルの姿も多く、いかにも観光シーズンといった感じである。
パチパチとお城の外観を撮影してから、城内を見学。5年半もの改修工事の後とあって、城内はキレイな案内板が飾られており、天守閣の中には祭壇まで設けられている。着物姿に着飾った台湾人らしきギャルの2人連れや金髪の欧米人の団体など、姫路城内はめっちゃ国際化している。オリンピックが近づいてきた効果もあるのだろう。
天守閣まで登り、姫路の街並みをカメラに収める。城から町を眺めると、何だか殿様になった気分である。どこの城もそうだが、天守閣から眺める城下町は絶景である。
姫路城は姫山と呼ばれる山(高台)の上に立っているので、市内の様々なところから見ることができる。JR姫路駅からは徒歩で20分ほど。駅を出て大通りをまっすぐ歩けば迷うことなく到着する。そのスケールの大きさとシルエットの美しさが最高で、名古屋城、熊本城と並ぶ、私のお気に入りの城なのだ。ぜひとも時間を作って散策してほしい。
姫路城
営業時間 9時~16時
入城料 大人1000円
休城日 12月29日~30日
【名所ガイド その10】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。