これを見なければ大阪万博は始まらない。2025年に開催される「大阪・関西万博」に向けて「夢よ、もう一度」と、様々な期待が高まる大阪だが、次の大阪万博を迎える前にどうしても見てほしいものがある。それが「太陽の塔」だ。
太陽の塔は、1970年に開催された日本万国博覧会のシンボルゾーンにテーマ館の一部として作られたもの。芸術家の岡本太郎が制作した芸術作品であり、建造物である。現在は吹田市の万博記念公園のシンボルとして大きな存在感を放っている。
大阪万博の夢の跡を一目見ようと、11時半、梅田から地下鉄に乗り千里中央へ。千里中央で大阪モノレールに乗り換えて70年に開催された大阪万博会場を見物に行く。モノレールは予想外に混んでおり、万博記念公園の観光地としての人気の高さが伺える。
万博記念公園駅で下車し、歩いて公園を見に行くのだが、とにかく広い。なんとか公園まで辿り着き、園内に入り、太陽の塔を撮影する。デカイ。近くで見るとすごい迫力だ。予想以上の大きさである。
高さ約70メートル、基底部の直径は約20メートル、腕の長さは片側で約25メートル。近くに行くと、その異様なまでの巨大さに圧倒されてしまう。写真では何度も見たことがあったが、実際に目にすると、こんなに迫力があるとは……。驚愕のビッグサイズぶりだ。
今から50年近くも前に作られたものだが、未だにデザインのユニークさは目を見張るものがある。岡本太郎画伯の才能の成せる技なのだろう。2018年3月に内部が復元され、一般公開されている。観に行こうとしたのだが、すでに予約でいっぱいであった。
万博記念公園駅から万博記念公園までの間には、複合商業施設もあり、こちらも家族連れに大人気。太陽の塔を観光した後に立ち寄ってみるのがいいだろう。
万博には人・モノを呼び寄せる求心力がある。70年の万博の大会期間中の入場者は6421万人に達したという。太陽の塔を眺めながら、日本の経済成長を願うのも乙だ。
万博記念公園 開園時間10時~17時 入館料 大人700円 休館日はHPで要確認
【名所ガイド その2】
→つづく。
取材・文 イコマ師匠…『俺の旅』編集長。徹底した現場取材をモットーとしている。全国の歓楽街、観光名所、名物グルメを完全網羅。『俺の旅web』の編集長ブログで取材ルポ日記を紹介している。