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バビィのせんべろ角打ち紀行 第3回 九州~博多~「住吉酒販」

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呑兵衛の皆さーん、打ってますかあ?
今回の角打ち(かくうち)は、東京を飛び出して九州にやってまいりました!
目指すお店は博多駅構内。
「え?角打ちなのに何で駅の中?」と思った人も少なくないでしょう。
実はここ博多駅には愛飲家の間で有名な角打ち店があるのだ。
その名も「住吉酒販」。

オシャレな店頭。名酒・銘酒が勢揃いしています

お土産売り場が立ち並ぶ駅構内のショッピング街。
多くの観光客で賑わうこんな場所で、本当に角打ちができるのかと多少不安に駆られながら歩いていると、あっさり「住吉酒販」さんの看板を発見。
店頭にはところ狭しと様々なお酒が陳列されています。

目に鮮やかな酒棚。どれもこれも美味しそう♪

日本酒・焼酎・ワイン・ビール・梅酒、すべてのお酒が九州産とのこと。
販売しているのはお酒だけではありません。
九州各地の食品もここで購入することができます。
しかも、どの食品も生産者から直接仕入れているというのだから素晴らしい。
で、肝心の角打ちはというと……あったあった、ありました!
店の奥に角打ち専用カウンターがありましたよ。
さっそくお店の方に角打ちを所望。
すると花札10枚を手渡されました。

入店すると配られる10枚の花札。斬新なチケットシステム

本日の当たり札。この2枚があると一杯無料に

「こ、これは?」
「角打ち用のチケットです。お酒もツマミも花札の枚数で設定されています。使った枚数をお帰りにお会計させていただくシステムなんです」
なるほど! これは粋というかお洒落な精算方法ですな。
オーダーする度に現金で支払うより、このほうがスマートに角打ちを楽しめるもんね(ちなみに花札1枚につき300円)。
いつもはビールから入る僕ですが、せっかく博多まで来たので、まずは住吉酒販さんオススメのお酒からいってみましょうか。
「それなら “イロハニ枡”はいかがですか
日替わりでセレクトした九州の地酒を、モダン2種とクラシック2種に分けて飲み比べするという、これまた粋でお洒落な趣向。
迷わず注文すると「イ・ロ・ハ・ニ」と書かれた枡と、オススメ日本酒の一升瓶4本がズラリ登場。

「イ・ロ・ハ・ニ」に分けて、さあ日本酒の飲み比べ!

モダン2種クラシック2種の名物「イロハニ枡」!

目の前で一杯一杯注いでいくのですが、その光景も風情があってテンションが上がります。
クラシックは陶器、モダンはグラス。
イ・ロ・ハ・ニの順で回し飲んでいると、それぞれの酒の良さと微妙な違いが味わえて、いやあ、こりゃもう酒呑みにはたまりません!
アテは何にしようかなあ、と思案していたら、隣りのご年配の紳士が「これ、どうぞ」とおすそ分けしてくださいました。
こういう触れ合いも角打ちのいいところですね。
おすそ分けのアテ、聞けば「さつま節」という鰹節一歩手前の珍品だという。

鰹節一歩手前の「さつま節」。柔らかくて旨味抜群の絶品のツマミ!

柔らかくて旨味が凝縮されていて、日本酒に合う合う!
その後は、本日の「蔵出し限定ビール」を頼んで、アテは「まぼろしの厚揚げ」。

本日の「蔵出し限定ビール」は黒ビール。目の前で注いでくれるのだ

文言も楽しく可愛い「本日のオススメ」です

さり気なく置かれているチェイサー用のミネラルウォーター。無料が嬉しい

酒は美味いわ、ツマミは美味いわで、角打ちなのに何故か高級店に来た思い。
博多に旅行された際は必ず立ち寄って欲しい名店でございました。

 

■住吉酒販
JR博多駅 博多デイトス1F(筑紫口側みやげもん市場)

 

 

馬場裕一(ばば ひろかず)
バビィの愛称で知られる麻雀プロ。
われポン、モンド等の解説者も務める。
雀荘よりも居酒屋にいる時間のほうが長いただの酔っぱらい。

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