1980年、バンダイがハンドル部分にウルトラマンなどの人気キャラクターがデザインされたホッピング『スカイホッピー』を発売。
日本中の少年少女がぴょんぴょん跳ねまくる“ホッピング”ブームが巻き起こった。
そもそもこのブーム、これが最初ではない。実は1957年に初めて日本にホッピングが輸入された際にもブームとなっているのだが、「遊びすぎると胃下垂になる」との根も葉もないウワサから、ブームが収束してしまっていたのだ。
ホッピングの遊び方は、バー先端のハンドルを握り、下部についたステップに脚を乗せ飛び跳ねると、ステップの下についたバネの力で高く跳べる……
……そう、たったこれだけ(笑)。
遊び方と言っても、その場でぴょんぴょん飛び跳ねるだけだったのだ。
このように言葉で解説してしまうと実に味気ないのだが、当時の少年少女たちはこれだけで楽しめちゃったんだからかわいらしいものだ。
おそらく、現代の子どもにこのホッピングを渡したら、数分で飽きてしまうだろう。「で、何が楽しいの?」なんて聞かれてしまいそうだ。
ホッピングの楽しみといえば、どれだけ高く跳べるかくらいのもの。
思い出してみると、ただそれだけで放課後から夕方の門限までワイワイ遊んでいられたのだから、当時の子どもたちは、純粋だったのだろう。。道具を使って飛び跳ねるということだけで十分に“楽しみ”を感じられたのだ。
現在では、「ポゴスティック」と呼ばれ、これをつかってアクロバティックな技を競う「エクストリームポゴスティック」の国際大会も行われている。