♪ミークーロマンッ!
このフレーズが耳から離れないというアラフォー男性は多いだろう。
70年代〜80年代前半、そんなテレビCMが流れ、その映像が少年たちをアツくさせた。
今も昔もヒーローモノのホビーといえば、テレビで放映された作品のキャラクター商品という位置づけである。
しかし、ミクロマンはテレビ媒体を持たないヒーローであった。
その人気の秘密は、40年経った現在でも古さを感じさせないスタイリッシュなデザイン、そして自由に遊べる関節の可動部位の多さだ。さらに豊富なラインナップと、オプションパーツ、そしてストーリーが深く浸透していないこともあり、子供ひとりひとりが、独自にミクロマンを選び独自のストーリー妄想して遊べる事も大きな理由だったと考えられる。
戦わせるにしても、多彩な技が再現できたものだ。
このミクロマンの初代となったのが、1974年に発売されたジョージ、ジャック、ジェシー、ジョンの4体である。
それまでのおもちゃにはなかった関節可動率、未来を思わせるメタリックの顔に透き通った素材を使ったボディーデザイン、そして宇宙船のカプセルを思わせるパッケージにに少年たちが飛びついた。
しかしながら、数十年経った現在、良く見てみるとひとつおかしなことに気付く。
ミクロマンの足元だ。
機械化されたようなサイボーグ感漂うボディーに反してなんと裸足なのだ。
やはりこれが不評だったのか、すぐ次のバージョンからはボディー同様サイボーグ的な足となっている。
ミクロマンシリーズは80年代になっても続き、関節の可動率を生かしてガメラやゴジラの着ぐるみ、デビルマンバージョンなども発売された。
実は、その流れは脈々と受け継がれており、現在では美少女キャラのフィギュアとしてホビー市場を賑わせている。
登場から45年。
ミクロマンはまさにホビー界の“小さな巨人”だった。