空前の大ヒットとなっているスズキ・ジムニー。
2019年4月の時点でも納車までは“早くても10カ月後”という待ち状態が続いている。
これを商売のチャンスと考える者もいるようだ。
「転売目的で買う人が増えているんですよ。納車されたら、ろくに乗ることもなくほぼ新品の状態で転売しちゃうんです。大手オークションサイトでも220~280万円の価格がついています。新車が180~200万円ですから、40~100万円近い儲けが上がるというわけです」
こう語るのは、自動車雑誌の編集者。
ジムニーが欲しくても、一向に納期が早まらないのはこういった“転売ヤー”による買い漁りもひとつの原因になっているようだ。
某オークションサイトで新型ジムニーを調査してみると、
前出の編集者が言っていた通り、新車価格よりも高い値段で出品されている。
そのどれもが、しっかり乗り込んだものではなく、走行距離は非常に少ない。
中には100km台のものもある。
これが転売目的で買われたものなのかは分からないが、走行距離と値段を見ると……。
「転売ヤーの中にはディーラー関係者もいるようです。新車をそのまま転売すると足がつきますから、一度誰かに売った形にして、少しでも走って“中古車”として出品しているようです」
新車よりも高い値段となると損をした気になりそうなものだが、欲しくてほしくて仕方ない人がいるがゆえ、これが成り立ってしまうのだ。
近年、ライブチケットの転売がたびたびニュースに取り上げられているが、オークションサイトなどの普及で一般人がこのような転売ができるようになっている。
オークションによる転売自体は、実は犯罪ではない。
欲しくて買ってみたけど気に入らないから売るというのはOK。
要は、それを営業目的で行っているかどうかが問題で、
始めから転売目的のために購入して売ったとなると古物営業法違反という犯罪になる。
10カ月も待てない!
早く乗りたい!!
そう思う人はたくさんいるだろう。
しかし、10カ月待ってこそ、その感動が大きくなるもの。
車の性能が変わることもないのだから、転売ヤーから高い値段で買うことなく、正規のルートから購入することをおススメする!