みんな大好き白身魚のフライ。
のり弁の付け合わせに、
ファーストフードのフィッシュバーガー。
淡白で実においしい!
やっぱりノリ弁には白身魚のフライが欠かせないよね~、とか
フィッシュバーガーの白身魚にはタルタルソースが合うよね~、
なんて我々は手放しに
あの衣がサクッとして中はフワフワの白身魚のフライを堪能しているわけだ。
しかし、ちょっと待てよ。
“白身魚”って何なんだよ!!
魚なんて、マグロとカツオとサケ以外はほとんど白身だろ!
あなたは「白身魚」なんていう大まかすぎる表記に何の疑問も持たないのか?
仮に寿司屋に「白身魚の握り」なんてあったら、「この白身魚って何ていう魚ですか?」と聞くはず。
それなのに、フライになってしまったら、その正体も知らずに、
おいしい、おいしいと言って喜んでいるのだ。
その正体が、超グロテスクな深海魚かもしれないのに……。
さて、このようにこれまで何十年もこの「白身魚」に何の疑問も持たずに、某お弁当チェーンのノリ弁に乗っているフライを好んで食べていた記者であったが、急に疑問が湧いてしまい調査をすることにした。
ここまで頑に「白身魚」と表記し、その正体を隠し続けてきたのだから、そう簡単に謎を明かせるはずがない……という思いは一瞬で打ち砕かれた。
食品偽装などたびたび問題化する昨今、これらを消費者に向け公表するのはもっとも大事なことになっているので、ホームページを見れば包み隠さず書かれていた。
ちょっと拍子抜け。
しかも、その正体は知れば腰が引けてしまうような怪しいものではなかった。
ほっともっとのノリ弁に乗っている白身魚のフライは、ニュージーランド原産のホキというタラの仲間を使用。
マクドナルドのフィレオフィッシュはアメリカ・ベーリング海産のスケソウダラというこれもタラの仲間。
タラといえばタンパクでさっぱりした白身魚。あの美味しさも納得というわけだ。
正体は実は怪魚とも言えるグロテスクな魚! というのを期待(?)していただけに、ちょっと残念な気にもなったが、今後も安心しておいしく食べられる普通の魚だったのは非常によろしいことだ。
白身魚のフライはおいしい!
明日からは心からこの言葉が言えるはずだ。